インドネシアのイースター休暇

15 8月 2016

西洋とは違い、インドネシアには古くからのイースターの伝統はあまりないが、多くのカトリックやキリスト教徒が暮らしているこの諸島では聖なるこの時期にお祝い事をする。


イースターとは聖書への忠誠と、イエスキリストがはりつけから3日後に復活したことを祝う宗教的な祭日で、それぞれの文化や地域によっては様々な習慣や儀式が行われる。


ジャカルタやスラバヤ、マナドのような都市でのイースターは、西洋から影響を受けた慣習を行っている。教会に行ってサービスを受けたり、家族や友人と日々を過ごし、お祝いの食事をしたりしながら西洋で行われているようなイースターウサギやエッグハントを行っている場所もある。しかし、その他のインドネシアの島々ではユニークな慣習を行っている所もある。


セマナサンタ



東フローレスのラランツカの町では、地元のコミュニティでセマナサンタの聖なる週を祝う。4日間の初日、ラブトレワと呼ばれる灰の水曜日に教会に集まり、ユダに裏切られたイエスを思い、祈りを捧げる。この行事は、魂を浄化し喪に服すために行われる。


二日目の木曜日は、洗足式が行われティカムツロ儀式では道にろうそくをともし、聖歌を歌いながら7キロの距離を行進する。同じ日に行われるもう一つの儀式は、ツアンマと呼ばれるバージンメアリーの像を水浴させ、黒か紫か紺の洋服を着せ、哀悼する。


この4日間のうちピークを迎える金曜日は、セスタベラと呼ばれ西洋ではグッドフライデーとしてイエスがはりつけにされた日である。この日はキリストの像が町の中心まで運ばれ、メアリーの像とともにかざられる。


それに続く土曜日、日曜日を経て聖なる週は終わりを迎える。


クレ



クレとは、北ティモール中心のノエムティの町で行われるコテのコミュニティによって祝われるイースターの伝統だ。洗足式の木曜日とグッドフライデーでは、カトリック教徒がキリストの受難を再現して、家々を回りながら祈りを捧げる。クレとは、ラテン語のcurrereに由来し、走る、歩くという意味を持つ。1642年にポルトガル人によって伝えられたといわれている。


この儀式は十字架、キリスト、マリア像を掃除し、お金、フルーツ、野菜、ヤシを神に供える。これらのお供え物はのち巡礼者、儀式に参加した人々に配られる。


モメントモリ



中央カリマンタンのモメントモリの儀式はキリスト教徒によって祝われる。モメントモリとは、ラテン語であなたが死ぬまで覚えていますという意味で、19世紀のオランダ植民地時代に伝えられたといわれている。


この儀式は聖なる土曜日に行われ、家族で集まり、亡くなった人のお墓を訪れる。日が昇る前までにお墓を訪ね、ろうそくを灯し、花束を供える。イースターの日曜日はそれぞれの教会がテントを張り、巡礼者のためにイースターのお祝いやお祈りの用意をする。

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